伊勢新聞

4年ぶりの「大紀ふれあいまつりと瀧原宮大祭」 大紀町で初の同時開催、町民ら初穂曳で新穀奉納 三重

【初穂を載せた奉曳車を引く参加者ら=大紀町滝原で】

【度会郡】三重県大紀町滝原の伊勢神宮内宮別宮の瀧原宮周辺で29日、大紀ふれあいまつり(同町観光協会主催)と瀧原宮大祭(同運営委員会主催)が4年ぶりにあった。これまで別々に開いていた2つの祭りを初めて同時に開催し、約8000人が来場した。

瀧原宮に新穀を奉納し、秋の実りに感謝する瀧原宮大祭は初穂曳(はつほびき)を行い、町内外から約200人が参加した。午前9時ごろ、初穂百束を載せた奉曳車(ほうえいしゃ)1台が里集会所を出発。法被姿の参加者らが2本の綱を引き、木遣り唄や「エンヤー」の掛け声を響かせながら、瀧原宮までの約1キロを威勢よく進んだ。到着後は参加者らが一束ずつ初穂を奉納した。

「大紀の祭りと食」がテーマの大紀ふれあいまつりには、特産品などを販売する約50店舗が出店。七保牛のサイコロステーキ、大内山牛乳と乳飲料、伊勢ぶりの刺身、天然アユの塩焼きが無料で振る舞われ、長蛇の列ができていた。ステージでは町内の祭りの紹介、野原大神楽の披露、ビンゴゲーム、餅まき、牛乳早飲み大会などが行われ、会場を盛り上げた。