26日のプロ野球ドラフト会議で巨人に2位指名された社会人チーム「ホンダ鈴鹿」の森田駿哉投手(26)=富山県出身=が27日、鈴鹿市内で榑松伸介・スカウト部次長、木佐貫洋スカウトから指名あいさつを受けた。社会人5年目でプロ入りの道が開けた左腕は「改めてすごいことなんだと感じた。プロに対する実感が湧いてきた」と笑顔で心境を語った。
150キロ台の直球とツーシームなどの変化球を武器にホンダ鈴鹿所属5年目の今季9試合で先発して4勝2敗で防御率1・80。ホンダ入社2年目に一度指名漏れを経験し「(その後は)ホンダ鈴鹿を勝たせることを一番に考えてやってきた」。一昨年から見守る木佐貫スカウトは「投げてみないと分からないタイプじゃなく狙って抑えられる。即戦力」と期待を寄せた。
富山商3年時に現在巨人の主将を務める岡本和真らとともにU―18日本代表として活躍。法政大進学後はケガに苦しんだ時期もあった。¥ルビ(紆余,うよ)曲折を経て来年2月の27歳の誕生日を前に念願の指名を獲得したことは「5年目でも評価してもらえるというのは他の社会人選手にとってもすごく良いこと」。「僕が活躍することで他の選手の評価も高まる。与えられたポジションでしっかり投げ、チームの勝利、優勝に貢献したい」と決意を新たにした。