福永和伸三重県教育長は27日の定例記者会見で、教育や学術の発展などに貢献した人らに贈る本年度の教育功労者表彰の受章者として、県立神戸高の岡松和幸教諭(61)=津市=ら4人を選んだと発表した。
県教委によると、岡松氏のほかに受章したのは、元県社会教育委員会議座長の田口鉄久氏(75)=津市、元県文化財保護審議会長の櫻井治男氏(74)=伊勢市、学校歯科医の村田省三氏(67)=伊賀市。
岡松氏は学校教育功労としての受章。津東高在籍時に指導する演劇部が中部日本高校演劇大会で奨励賞を受けた。県高校文化連盟事務局長として「みえ高文化祭」の開催や文化部活動の充実に尽力した。
田口氏は社会教育功労での受章。幼稚園教諭や園長を務めたほか、皇學館大などで幼児教育者の育成に尽力。平成26年からは県社会教育委員に就任。30年6月から4年間にわたって座長を務めた。
櫻井氏は学術文化功労での受章。平成20年から14年間にわたって県文化財保護審議会の委員を務め、28年から会長に就任。民俗芸能や祭りに関する県教委の調査に協力し、文化財保護に貢献した。
村田氏は学校保健功労。平成4年度から伊賀市の小学校で学校歯科医を務めている。虫歯予防の重要性を児童らに訴えるなど、歯科保健活動を推進。平成25年からは伊賀歯科医師会長を務めている。
教育功労者表彰は昭和34年度に始まり、本年度で65回目。受章者は今回を含めて644人と144団体となった。11月7日に県総合文化センター(津市一身田上津部田)で表彰式を開く。