【伊勢】伊勢市の天然記念物「蓮台寺柿」を学ぶ体験学習が26日、同市勢田町の柿畑などで開かれ、市内の佐八小学校の児童らが収穫作業を体験した。
体験学習は、生産者や市などでつくる蓮台寺柿産地振興連絡会が企画。2、3年生の12人が参加し、学校で、蓮台寺柿の歴史や栽培方法について学んだ後、畑に移動した。
児童らは、農家の大西信孝さん(73)らに教わりながら、オレンジ色に色づいた大きな実を探し、ハサミを使って収穫。蓮台寺柿は渋柿であるため、近くにある渋抜き施設も見学した。アルコールを使った手作業の渋抜き体験では、柿のヘタをアルコールに浸し、ポリ袋に入れて密封。五日間ほどで渋みがなくなるという。
体験した2年の松葉唯仁君(7つ)は「収穫は難しかったけど、大きいのが採れた。渋柿を試食したら口の中がすごかった。5日後に食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。農家の大西さんは「実際に体験することで、柿のファンになってもらいたい」と話していた。