皇學館大初のNPB選手に 西武6位の村田内野手 ドラフト会議三重県勢

【西武から指名を受けて喜ぶ皇學館大硬式野球部の村田怜音選手(左)と森本進監督=伊勢市の皇學館大で】

皇學館大4年の村田怜音内野手(22)=松阪市=が26日のプロ野球ドラフト会議で西武から6位指名された。同大から初のNPB(日本野球機構)選手の誕生へ。伊勢市神田久志本町の同大で会見した同選手は「史上初の選手になりたいと思ってやってきた。初めてのNPB選手にふさわしい選手となるため明日からまた練習する」と決意を新たにした。

身長196センチ、体重110キロの体格を生かした圧倒的な飛距離とスイング速度・打球速度が武器の右の強打者。大学の通算本塁打数はリーグ戦を含めて25本。西武の印象について「長距離打者が多い」と述べ「そういう人に教わって打率3割、本塁打30本と数字を残せる選手になりたい」と夢を語った。

県立相可高時代に高校3年目だけで20本塁打を記録して注目された。高校卒業後は「地方で頑張って注目されたい」と地元の大学に進学。専用グラウンドがない中、大学近くのダイムスタジアム伊勢などを借りての全体練習、民間ジムでの自主トレーニングで鍛錬した。現役時代遊撃手で、宇治山田商高3年時に阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)にドラフト2位で指名された経験もある野球部の森本進監督から1年目から4番打者に抜てきされ試合経験も積んだ。

皇學館大はこの秋の三重県大学リーグで10季連続優勝を達成。大学4年間苦楽をともにした4年生には自分同様、卒業後野球を続ける者も。同期や後輩らに「強い気持ちがあれば人生は変えていけると伝えたい」とメッセージを送った村田選手。主戦で活躍した4年生の江南怜投手(22)は「ひたむきに取り組む村田の姿勢に刺激をもらってきた。同じプロの世界で対戦できるようこれからも頑張る」と話した。