【亀山】三重県亀山市はこのほど、同市若山町の亀山公園「わんぱく広場」の大型遊具など既存の遊具を全面改修し、誰もが楽しめる「インクルーシブ」機能を備えた広場を新設すると発表した。来年3月完成予定。
同公園は亀山城跡周辺に位置し、市民など家族連れに楽しんでもらおうと昭和31年に開設。その後、公園内の「わんぱく広場」に高低差約12メートル、全長約70メートルを滑る、県下最大級のローラースライダーや滑り台など小さな子どもが遊べる木製複合遊具を設置。多くの市民らが利用してきたが、遊具の経年劣化が進んでいるため、改修することにした。
インクルーシブは、「仲間はずれにしない」「みんな一緒」という意味で、遊び場でさまざまな人らが自分に合った遊具で遊びを楽しむことをいう。
新たな同広場には、安全で安心して滑ることができる、現在と同等のローラースライダーや3歳未満児用の遊具広場、インクルーシブ機能のブランコや回転遊具を設置。現在、既設遊具の撤去工事を進めている。
市は市内の大きな公園3カ所で老朽化している遊具の更新を進めており、西野公園(同市野村二丁目)は昨年度に改修済み。東野公園(同市川合町)についても、改修する方向で検討している。
また市は今年7月に、一般財団法人「あそび庁」から、「あそび推進市」に認定された。全国の自治体では、岡山県備前市に次ぐ2番目。
同公園を管轄する建設部都市整備課は「遊びや運動を通じて、子どもも大人も心身ともに健康で幸福を感じる広場として利用していただきたい」と話している。