伊勢新聞

特殊車両の運転練習 亀山市職員、災害時に備え 三重

【給水車でクランクを走行する市職員=亀山市長明寺町の亀山消防署北東分署で】

【亀山】三重県亀山市は25日、同市長明寺町の亀山消防署北東分署で、市職員を対象に特殊車両(公用車)の安全運転講習会を開催した。

環境や土木、上水道課ら職員8人が参加。市消防本部職員が実技と座学の講師を務めた。コロナの影響で3年ぶりに開いた。

講習会は、災害発生などの緊急時に、断水した地域に水を運ぶ給水車(4トン車両)や、倒木・土砂撤去に出動する2トンダンプなど、日頃運転しない特殊車両の運転操作技術の実技と、安全運転の心得や危険予測の重要性などの座学がある。

市職員らは、給水車やごみ収集車(3トン車両)を運転し、仮設の道幅3・5メートルのS字と4メートルのクランク、縦列駐車や方向転換の実技に挑戦した。

上水道課の林伸一主査(41)は「仕事上、給水車に乗ることも想定し、車幅を確認し、慎重かつ安全な運転に心がけた」と話していた。

市によると昨年度、マイクロバスや給水車、軽自動車など公用車の物損事故が11件あったという。