東海地区大学野球秋季選手権で2年連続優勝と、2年連続の東海地区・北陸・愛知三連盟王座決定戦進出を目指した皇學館大は、21日の1回戦で日大国際関係学部(静岡)に6―7で逆転負けして初戦敗退。今月26日のプロ野球ドラフト会議での指名を目指している大型内野手、村田怜音の大学最後の秋が終わった。
4番、一塁手で先発出場。同じくドラフト候補の日大国際関係学部主戦右腕杉田健から一回2死三塁から中前の先制適時打を放つなど5打数3安打1打点の猛打賞。その一方「しっかり低めに攻められて」安打はすべて単打。身長196センチ、体重110キロの体格を生かしたスケールの大きな打撃は披露できなかった。
松阪市立久保中、多気町の相可高校を経て伊勢市の皇學館大へ。「地方で頑張って1年目から経験を積みたい」と進学を決断して「良い仲間と出会えた」。地元の大学で鍛錬し、ドラフト候補に上がるまで成長した4年間に「100パーセントやり切った。悔いはない」が、予想より早く訪れたチームメートとの別れに「長打が1本出せていれば、試合展開も変わった」と揺れる思いをのぞかせた。