三重、岐阜、静岡の3県リーグ代表校が、東海王者の座と、明治神宮大会の代表決定戦を兼ねる東海地区・北陸・愛知3連盟王座決定戦の出場権を懸けて対戦する「2023東海地区大学野球秋季選手権」が21日、静岡・浜松市営球場で開幕した。
初日は1回戦2試合が行われ、静岡県1位校の日大国際関係学部と岐阜県1位校の中部学院大が22日の決勝に駒を進めた。三重県1位校の皇學館大は1回戦で日大国際関係学部に6―7で逆転負けを喫して決勝に進めなかった。
チーム13安打の皇學館大は一回から日大国際関係学部の主戦右腕杉田健を攻略。一回2死三塁から4番村田怜音(4年・相可)の中前適時打で1点を先制。二回には2死一塁から1番浅井颯茉(3年・海星)、2番小阪悠生(3年・いなべ総合)の連続適時打で2点を追加した。
しかし投手陣が計12四死球と制球に苦しみ一進一退の攻防が続いた。四回の日大国際関係学部の攻撃で、2死一、二塁のピンチから日大国際関係学部7番田中蒼剛に左越えの逆転3点本塁打許すと一転して追いかける展開になった。
五回、先頭の3番井田翔斗(4年・津商)の中前打からチャンスをつくり1点を返して反撃ののろしを上げたが、七、八回に1点ずつ失った。3点ビハインドの九回には四球を選んで出塁の2番小阪に続き、3番井田が右前打、4番村田が左前打で出塁し満塁として、5番中川聖也(4年・菰野)の左前適時打、6番生田圭汰(3年・宇治山田商)の遊ゴロの間に計2点を返して1点差にしたが、あと一歩及ばなかった。
皇學館大・森本進監督の話 投手中心に試合をつくる普段の野球がなかなかできなかった。チームをまとめられなかった監督の責任。そんな中で野手がバックアップしようとしてくれた。後半の攻撃の粘り、気持ちを下級生たちは受け継いでいかねばならない
皇學館大・岡田一晟主将の話 先制点が取れたのは良かったがビックイニングをつくれるところで相手が勝っていた。ただ後半の粘りで皇學館の良さは出せた。後輩たちには今日の悔しさを忘れず神宮出場を目指しこれからも戦ってほしい。
21日の結果は次の通り(県関係分)
▽1回戦
皇學館大
120010002|6
10040011×|7
日大国際関係学部(静岡)
(皇)江南、宮﨑、杉浦、笠井、佐野―伊東、床辺
(日)杉田、石黒―中込
▽本塁打 田中(日)
▽三 小阪(皇)▽二 浅井、小阪(皇)足立(日)