相可高が和食2連覇 魚料理で知事賞も 三重

【(右から)グランプリの辻さんと加藤さん、知事賞の宇井さん、入賞の川島さん=多気町相可の相可高校で】

【多気郡】三重県多気町相可の県立相可高校食物調理科の3年辻太朗さん=鳥羽市小浜町=と2年加藤陽さん=愛知県豊田市=が第4回「全日本高校生WASYOKUグランプリ」でグランプリに輝き、同校が2連覇した。また「県おさかな料理コンクール」で1年宇井真優さん=御浜町阿田和=が知事賞を獲得、3年川島立夢さん=津市森町=が入賞した。

WASYOKUグランプリは金沢市などが主催し、テーマは「出汁を使った和食」。8月8日に同市であり、49チームから書類審査で選ばれた7チームが参加した。

相可高チームのメインは「伊勢芋混ぜご飯~伊勢茶出汁がけ~」で、地元の結びの神や前川次郎柿をアピール。サザエやアユを生かしただしも取り入れた。開催地にちなみ郷土料理の治部煮を作り、自作の九谷焼に盛り付けた。

調理やプレゼンテーションが審査され、「本質を理解し、だしをしっかり使っている。きれいに作業している」と講評された。副賞として米国ニューヨークのレストランで研修してきた。

辻さんは「すごくうれしい。審査員やテレビカメラに囲まれて料理し、手が震えた。前回グランプリの先輩が教えてくれた料理の仕方や動き方を生かせた」と喜び、加藤さんは「先輩がリードしてくれて心強かった」と振り返った。

おさかな料理コンクールは県水産物消費拡大促進協議会が主催し、9月30日に津市羽所町のアスト津であった。約200人が応募した中から、宇井さんの「鯛と海老(えび)のサッパリ生春巻き」が最優秀の知事賞に選ばれた。色合いや味のバランスが評価され、12月3日に東京である全漁連主催の「シーフード料理コンクール」に推薦された。

宇井さんは「淡泊、上品な香りというタイの特性を生かした。東京でいい結果を残せるように頑張っていきたい」と抱負を語った。