素案への意見、HPで公表 鈴鹿市天栄中学校区の学校再編計画 三重

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市教育委員会は20日、児童数減少に伴う天栄中学校区の学校再編計画素案について募集した意見をまとめ、ホームページで公表した。

意見募集は、天栄中学校区の在住者や関係者を対象に、8月21日から9月20日まで実施。45人から133件の意見が寄せられた。

提出された意見は「合川、天名、郡山のこれまで培われてきた伝統や取り組みを残し、生かすような学校教育を目指して取り組んでほしい」「住民全員の賛成を得ることは難しいと思うが、それに近づけるよう今後も努力し続けていただくことを期待する」「計画策定において、児童生徒の観点での検討は十分されているが、一方で保護者や地域の観点での検討が不足している」など、個人が特定されないよう、類型化してまとめた。

市教委は今回の意見を参考に本年度中をめどに、同再編計画を完成させたい考え。

同中学校区には市の南部地域にあたる天名、合川、郡山、栄の4小学校があり、うち合川小では令和6年度、天名小では令和8年度から、2つ以上の学年をまとめて1つの学級に編成する「複式学級」が発生する見込み。

複式学級回避のため、計画素案では栄小を除いた3小学校を統合した「新たな小学校」の令和八年度開校と、新たな小学校のほか栄小と天栄中の児童生徒を対象に、令和14年度をめどに早期開校を目指す小中一貫の義務教育学校の設置に向けた考え方を示す。

今回の意見公表を受け、教育政策課の小林佐織課長は「それぞれの意見への回答は計画ができた段階で公表し、反映させていきたい」と話した。