伊勢新聞

伊勢和紙に写真やグラフィックアート 大豊和紙工業ギャラリーで作品展 三重

【大判の伊勢和紙に富士山をプリントした作品などが並ぶ会場=伊勢市大世古の伊勢和紙ギャラリーで】

【伊勢】三重県伊勢市大世古の大豊和紙工業「伊勢和紙ギャラリー」で、伝統工芸の伊勢和紙に写真やグラフィックアートなどを印刷した作品展が開かれている。29日まで。日曜休館。

伊勢和紙を使った作品づくりの愛好家でつくる「伊勢和紙プリントの会」の作品展。県内外のプロやアマチュア写真家、画家、書家など会員36人が、計52点を出展している。

蓼科高原の朝霧や奈良県若草山の山焼き、北海道の広大な雪景色など、県内外の自然風景を、原料やすき方の異なるさまざまな和紙に写し出した作品が並ぶ。縦2・4メートル、横1・5メートルの大判和紙に富士山を印刷した作品や、水墨画を拡大プリントした作品、グラフィックアートなどもあり多彩。作品の一部は、和紙製のハガキにして販売している。

ギャラリーを運営する大豊和紙工業の中北喜得会長は「会員の皆さんが、和紙を使って自由に表現を楽しんでいる。和紙の特徴を生かしたさまざまな作品を見てほしい」と話していた。