伊勢新聞

ホウキギ赤く色づく 津の河芸町西千里、里山保全会が育苗、植樹

【赤く色づくホウキギと稲垣代表=津市河芸町西千里で】

【津】三重県津市河芸町西千里の市道沿いのホウキギが赤く色づき、丸くかわいらしい光景が道行く人の目を楽しませている。

県総合博物館によると、ホウキギはヒユ科の一年草で昔の属名から「コキア」の名でも知られる。細い枝が細かく束状に分かれて全体が球形に見え、国内では北海道から九州まで各地で見られるという。

同所では地元の農道整備などを行う里山保全会(稲垣範夫代表、会員43人)が景観形成事業の一環で東西の市道沿いに植え今年で4年目となる。

今年は昨年の種で苗床を作り、10センチほどに育てて5月に東側120メートル、西側70メートルにわたって計230本を植えた。8月の台風で大半が倒れたものの、会員の懸命の作業で多くが無事に育ち、今月初旬から徐々に紅葉が始まったという。

稲垣代表(74)は「散歩で成長を楽しみにする人や遠方から写真を撮りに来る人もある。草の管理は大変だが評判になると張り合いになる」と目を細め「今月中が見頃」と話した。