伊勢新聞

<三重学生野球>皇學館大の江南、10季連続優勝の原動力に 最優秀投手

【江南怜(皇學館大)】

皇學館大の4年生右腕・江南が大学最後の秋、通算4度目の三重県リーグ最優秀投手に輝いた。2年の春、最優秀投手賞を初受賞するなど早くから投手陣の中核を担ってきた。優勝決定戦となった今月15日の四日市大戦では7回1/3を投げて9奪三振2失点の好投で10季連続優勝の原動力になった。

140キロ台中盤から後半にかけての直球に変化球を織り交ぜ、初回を三者凡退に抑えると二回に四球で走者1人を出した以外、六回終了時点まで走者を出さない完璧な投球。「今までの自分の人生の中で一番いいピッチング」と胸を張った。

5―0で迎えた七回1死走者なしから、四日市大3番加藤粛、4番鍛治園にソロ本塁打を浴びて2失点したことは「自分のツメの甘さ」と反省するが、その後を2者連続三振で締める冷静さは失わなかった。

球速を上げることにも取り組んできた。四日市大戦は球場のスピードガンで複数回150キロを計測。「チームのガンでも自己最速の147キロを出せた。そこは素直に自分の自信にしたい」と喜ぶエースは、明治神宮大会につながる東海地区大学秋季選手権(21日開幕・静岡県浜松市営球場)に向けて「自分が試合を作るという気持ちで行く」と力強く話した。