美杉連山のろし太鼓保存会30周年 勇壮な演奏披露 津で記念公演

【勇壮な演奏を披露する会員=津市美杉町八知の美杉総合文化センターで】

【津】三重県津市美杉町を拠点に活動する「美杉連山のろし太鼓保存会」(眞柄典久会長、会員20人)の30周年記念公演が15日、同町八知の美杉総合文化センターであり、中学生―70代の13人がオリジナル曲を中心に勇壮な演奏を披露した。

旧美杉村時代の平成3年11月に地元の活性化や青少年の健全育成を目的に発足。県内外のイベントに参加するほか、美杉中生への太鼓指導を続けている。

公演に先立ち眞柄会長(73)は「ばちさばきを必死に教わり太鼓ばかになって30年続いた。お礼の言葉に代えて太鼓で表現したい」とあいさつ。発足時から師事する全日本太鼓連盟公認1級指導員の若山雷門氏(71)=岐阜県=が作った「美杉祭り二丁囃子(ばやし)」や同会オリジナルの「のろし太鼓」、初披露の「奏」「天空」などを次々に演奏した。

節目に駆けつけた若山氏の迫力ある演奏や日頃指導する中学生の創作太鼓、来場者が参加するワークショップなど多彩なプログラムに、約150人の会場が一体となって盛り上がった。

同町八知の田中いつ子さん(74)は「心に響いて元気をもらった。30年はすごい」、ワークショップに参加した松阪市の松田千春さん(51)は「リズムを取るのが難しかったが楽しかった。演奏は凜とした音ですてきだった」と感想を話した。