【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学の学生3人とマックスバリュ東海(本社・静岡県浜松市、作道政昭社長)が共同開発した「鈴華御前 韓国風弁当」(1個645円、税込み)が14日、県内をはじめ静岡や愛知など6県の直営店計176店舗で販売された。15日まで。2日間で計5千個を販売する。
両者の共同開発による産学連携の取り組みは、ことしで12回目。
卒業研究の一環として、今回の開発に参加したのは同大学保健衛生学部医療栄養学科管理栄養学専攻4年の阿部純怜さん(22)、大澤瑞希さん(22)、川喜田実沙さん(21)。5月から試作を重ね、商品化に向けて取り組んできた。
弁当は若い世代で流行している「韓国」をテーマに、小松菜やニンジン、ゴボウなど具だくさんの韓国風海苔巻き、日本人に食べやすい辛さに仕上げたヤンニョムチキン、旬の野菜サツマイモを使ったハニーポテトなど6品を入れた。
幅広い世代に手にとってもらえるよう、野菜や塩分の摂取量に配慮したほか、五味五色を意識した彩りの良さが特徴という。
パッケージのシール部分も自分たちでデザインを考えた。
県内では36店舗で販売。そのうち、同市住吉町のマックスバリュ鈴鹿住吉店では学生3人が午前11時から店頭で買い物客に商品をPRした。
コロナウイルス感染症の影響で学生が店頭に立つのは4年ぶりということもあり、同店販売分の70個は約1時間で完売した。15日は弁当のみの販売で、40個販売する。
店頭に立った阿部さんは「香辛料を使ったことで塩分を減らしたので、気になる人にも食べてもらいやすい」大澤さんは「韓国風ということで若い人も手に取ってくれた。明日もみんなに買ってほしい」、川喜田さんは「目で見て楽しみ、味の変化も楽しんでもらえたら」とそれぞれ話した。
同学科の吉村智春准教授(53)は「試食やマックスバリュ側との話し合いを重ねる中で、学生たちはしっかりとコンセプトを持ち、きちんと意見を伝えていた。3人の思いを込めた弁当が完成した」と話した。