カーボンニュートラル実現向け協定 三重トヨペットと津市、次世代自動車活用

【協定を締結した(左から)前葉市長、井上社長と「シーポッド」=津市内で】

【津】津市と三重トヨペット(同市上弁財町、井上喜晴社長)は13日、「カーボンニュートラルの実現に向けた次世代自動車の活用および普及促進に関するパートナーシップ協定」を締結した。同社が市の公用車として2人乗り小型電気自動車1台を1年間無償で貸与しCO2排出量の実証実験を行う。期間は同日から1年間で、状況により更新する。

令和四年8月の津市地域脱炭素宣言を受け、市と事業者が結ぶ協定で7例目。

トヨタ社の超小型モビリティ「シーポッド」を1年間公用車として使用し、電力使用量からCO2排出量を算定し費用対効果をガソリン車と比較する。また環境イベントなどで展示し普及啓発を図る。同社は計測データの提供を受け販売促進などに活用する。

締結式で、前葉泰幸市長は「市の公用車684台のうち次世代型はまだ8台。この車をお借りし使い勝手の良さや環境への影響を検証したい」、井上社長は「貸与が地域貢献の一助になり、明るい津市の未来の皆さまへのお助けになれば」とそれぞれ述べ、協定書を交わした。

シーポッドは保健師や助産師が生後2―3カ月の乳児のいる家庭に出向く「赤ちゃん訪問」で主に使用される。