【鈴鹿】趣味で家庭菜園をする三重県鈴鹿市甲斐町の元農協職員、薮田幸さん(70)が自宅の畑で育てたサツマイモにこのほど、アサガオに似た薄桃色の花が咲いた。サツマイモはヒルガオ科の多年生植物で、開花は珍しいという。
薮田さんは、紅はるかの苗25株を5月の連休明けに植え、2週間ほど前に花が咲いていることに気がついた。花は小指ほどの大きさで、つるに沿っていくつも開花している。
JA鈴鹿営農指導課では「日長時間が短く、高温の時に開花する。環境要因でストレスがかかると実を残せない分、種で残そうとする。残暑が厳しく高温が続いたことも影響しているのでは」と説明する。
薮田さんは「20年くらい前から毎年育てているが、花が咲いたのは初めて」と話した。