山商の大山に期待 相撲三重県少年勢・鹿児島国体

【宇治山田商高相撲部主将も務める大山。練習で後輩に胸を貸す=9月、伊勢市黒瀬町の同校で】

13日から15日まで鹿児島県奄美市の名瀬運動公園サンドームで開かれる鹿児島国体相撲競技。三重県少年勢は宇治山田商、石薬師の県立高校2校の5選手で挑む。いずれも8月に北海道で開催の全国高校総体に出場。宇治山田商3年の大山蓮斗は個人戦100キロ級で準優勝と好成績を残して注目される。

伊勢市在住。相撲経験者の父親の影響で小学時代から相撲を始めた。中学まで空手や陸上競技などにも取り組んだが高校から相撲に専念。しっかりとした体づくりと、相撲部の顧問で2016年岩手国体成年男子準優勝メンバーの下里匡希教諭の指導で実力を伸ばした。

小柄な身体だけに、鋭い出足から相手の身体をうまく起こし上げ、自分の有利な相撲の形に持ち込めるかが勝負の分かれ目。平常心で立つことが難しかった全国の土俵も高校3年目は落ち着いて臨めるように。今年のインターハイは「イメージ通り」の相撲で初めて決勝まで勝ち上がった。

結果を残す中で高校卒業後も相撲に打ち込みたいと考えるようになった。進学し、大学日本一や世界大会出場などを目指していく。高校日本一を目指す最後の機会の鹿児島国体は、団体戦ベスト16チームを決める予選の相手の1つが、インターハイ決勝で敗れた選手のいる岩手に決まった。「次当たった時は勝つ」と意気込んでいる。