【鈴鹿】三重県鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)は11日、同神社で秋季例大祭の本宮例大祭を開いた。巫女(みこ)の祭祀舞や氏子神役による奉奏などで豊穣(ほうじょう)に感謝し、国家の安泰と世界平和、氏子崇敬者らの健勝を祈念した。
祭祀舞「椿宮」は、ツバキを描いた華やかな舞装束の巫女4人が、紅白の花をつけたツバキの小枝を手に優雅に舞った。全国各地から参集した崇敬者ら約200人が静かに見入っていた。
また、猿田彦大神の御神霊を本殿から別宮椿岸神社へ神幸する「神幸祭」も執り行った。12日は、別宮秋季例大祭と椿岸神社から猿田彦大神の御神霊を本殿に奉遷する「還幸祭」、京舞井上流五世家元で人間国宝の井上八千代師による舞「倭文」の奉納などがある。