四日市市文化功労者 市場町獅子舞保存会を表彰へ 奨励賞には南川氏と伊藤氏 三重

【市場町獅子舞保存会】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は10日の定例記者会見で、本年度市文化功労者として市場町獅子舞保存会(市場町、文化財分野)を、市民文化奨励賞として南川朋宣氏(日永西、芸術分野)と伊藤弘通氏(西松本町、芸術分野)を表彰すると発表した。

【南川朋宣氏(左)と、伊藤弘通氏(ヒロミチイト)】

市では、文化振興に寄与し、功績が顕著な人を表彰する制度を昭和57年に創設し、本年度が42回目。昨年度まで個人119人と7団体を表彰しており、本年度の1団体を含めると127件(119人、8団体)となる。市民文化奨励賞は市の文化振興への寄与と今後の活躍が期待される人を奨励して表彰している。11月3日に市文化会館第三ホールで表彰式を行う。

市場町獅子舞保存会は、獅子舞が市の無形民俗文化財に指定されたことを契機に設立されて以来、49年に渡って郷土芸能の保存・継承と普及に尽力し、伝統文化発展に貢献してきた。

南川氏は日本画を専門とし、個展の開催をはじめ、市を中心とした寺院の天井画、壁画などの修理・制作に取り組んでいるほか、市美術展覧会の運営・企画などに携わり、日本画の魅力を伝え、美術に親しむ市民の育成に取り組んできた。

伊藤氏はイラストレーターとして国内外の展覧会などで優秀な成績を収め、広く情報誌類や絵本のイラストなど、数多くのアートワークを手がけているほか、市で開催されるイベントのポスター・チラシの制作や子ども向け体験講座の講師を務めるなど、柔らかなイラストによって市民が美術作品に親しむことに貢献してきた。