伊勢新聞

体操の岡村選手「力出し切れた」 アジア大会金メダル 四日市市長に喜び報告

【アジア大会の体操競技で獲得したメダルを手に森市長と記念撮影する岡村選手=6日、四日市市役所で】

9月23日に開幕し、29日まで中国・杭州で開かれた「第19回アジア競技大会」体操競技で女子種目別平均台1位、女子個人総合2位、女子団体で2位入賞した、暁高3年の岡村真選手=相好体操クラブ=が6日、高校と練習拠点のある三重県四日市市の森智広市長を表敬訪問し「自分の力を出し切れた」と喜びを語った。

アジア大会での女子種目別平均台金メダルは日本史上初、女子個人総合銀メダルは日本歴代最高。

2024年パリ五輪の日本代表入りを目指して高校卒業後も県内拠点で活動するという。出場を予定する全日本団体選手権(11月26日・四日市市総合体育館)では来年春の五輪代表選考会を想定した構成で臨む予定で「地元開催への緊張もあるが(自分を)知ってもらっている方々に自分の体操というのを見てもらえたら」と目を輝かせた。


今月22日に中国・杭州で開幕するアジアパラ競技大会の陸上競技に出場する、県強化指定選手で、三重パラ陸上競技協会所属の井谷俊介=大紀町出身、SMBC日興證券=、稲垣克明=鈴鹿市出身、住友電装=の2人の義足ランナーが5日、県庁の一見勝之知事を尋ねて決意表明した。

【パラ陸上競技用の義足を手に記念撮影する(右端から)井谷選手、一見知事、稲垣選手=5日、県庁で】

T64クラスの100メートル連覇が懸かる井谷選手は、4月に神戸市で開かれた日本パラ選手権で100メートルと200メートルをいずれも大会新記録で制し両種目でアジア大会へ。稲垣選手はT63クラスの100メートル、走り幅跳びの2種目で3位入賞し初の日本代表入りを決めた。

ともに来年6月、三重で初開催の日本パラ選手権が最終選考会になるパリパラリンピック日本代表入りを目指している。「東京パラ(選考会)の時は調子を落としていた」と語る井谷選手は「(現在は)アジア記録更新、アジア大会出場と手応えを感じている。アジア大会連覇に向けても気を抜かずに行く」と話した。