▼県発表の新型コロナウイルス感染状況は最新の3日付けで1医療機関当たり平均7・85人で、4週連続で減少したが、感染症情報・検査プロジェクトチームは、ピークは過ぎたが「現在も1日当たり500人が感染していると推計される」
▼安心していいのかどうか、実感としてとらえにくい。何度目かの5類移行後最多だった8月末、1医療機関当たり平均20・27人という数字に、県幹部との懇親会でそんな疑問を告げると、医療保健部幹部は「総数把握に換算すると1500人ぐらいか」と言った。県民の判断材料としてその数字も公表すべきだと言う声も上がったが、「500人推計」がその答えか
▼ともあれ、県内は開放感で爆発している。伊勢まつりが5年ぶり、津まつりが4年ぶりに通常開催。同まつり前夜祭で、実行委員会会長は「皆さんの祭りにかける思いがひしひしと伝わり、感謝と喜びのまつりにしたい」
▼今夏の日本列島は観測史上まれに見る猛暑だった。8月19日の通信制・定時制野球大会をテレビで見ていたら、優勝候補筆頭の主将が準決勝の守りについた途端胸を押さえて倒れ、担架で運ばれた。甲子園野球の方も熱中症で倒れる選手続出の報道があった。県でも熱中症搬送が相次いだ。山形県の女子中学生が部活動後熱中症疑いで死亡したのを受け、県教委は暑さ指数31での部活中止を通達した
▼コロナは生活を大きく変えた。熱中症もそうでなくてはなるまい。南国鹿児島で7日開会した「燃ゆる感動かごしま国体」で、県勢は笑顔で行進した。スポーツの秋である。今日はスポーツの日である。