特産松阪牛を堪能して きょうからコース料理 ホテル津センターパレス「黒がね」

【特産松阪牛を使った期間限定コース料理(1万5千円)】

【津】三重県津市大門のホテル津センターパレス内のレストラン「黒がね」は9日から期間限定で、多気町の松本畜産が肥育した特産松阪牛を堪能できるコース料理を提供する。ランチ1万2千円(税込、以下同)から、ディナーは1万5千円からで11月末日まで。

同店は昨年9月にオープン。シェフの山本卓也氏(45)は「ロデルデュラク」(滋賀県)料理長だった令和元年と同2年にフランス料理界の権威「ゴ・エ・ミヨ」を受賞している。

【初のコラボが実現した松本畜産の松本さん(左)と山本シェフ=津市大門の「黒がね」で】

特産松阪牛は兵庫県産の仔牛を900日以上かけて肥育したものを指し、松阪牛の中でも3・5~5%しか流通しない稀少な肉で脂の融点が低く甘みとうま味に加え赤身に酸味があるのが特徴。同社5代目の松本一則さん(65)は特産松阪牛にこだわり育てている。

期間限定コースは同店の1周年に合わせ多くの人に特産松阪牛を味わってもらおうと企画。松本さんが育てる特産松阪牛の味に惚れ込んだ山本シェフが声をかけコラボが実現した。

コースでは料理全てに特産松阪牛を使用しておりトモバラの生ハム仕立て、ウチモモのたたき、ロースステーキ、牛骨のコンソメを添えたしぐれと伊賀米のご飯など、部位ごとの特徴が生きるよう試行錯誤した独創的な品ばかり。

松本さんは「生産者として育てた牛がおいしく調理されることが何よりうれしい」と話す。山本シェフは「いろいろな部位の食感や風味があるので違いを感じてもらいたい。全国から来た方が三重の魅力を再発見する場になれば」と話している。問い合わせはホテル津センターパレス=電話059(269)6994=へ。