伊勢新聞

「かめやま健康都市大学」開校 記念イベントに800人 来年3月までの市民講座

【櫻井市長(右端)を交えたパネルトーク=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】三重県の亀山市は、「かめやま健康都市大学」を開校した7日、同市東御幸町の市文化会館で、大学創設記念イベントを開催した。大学受講者や一般市民ら計約800人が参加した。

同大学は、市民らを対象に、「健康」「食」「運動」の選択3コースと、「健康都市」の必須コースがある。それぞれのコースで市の文化大使や大学教授らが講師を務め、来年3月までいずれも3回の講座を予定している。

櫻井義之市長は「本市は、WHO(世界保健機関)が提唱する健康都市の理念に賛同し平成22年7月、健康都市連合に加盟した」とし、「受講者の皆さんは、本日開校した健康都市大学で質の高い健康、食、運動を学び、無事に修了してください」とあいさつした。

イベントは2部構成。1部は、櫻井市長を交えたパネルトークがあり、各コースを担当する東京大学の川戸佳名誉教授、中京大学スポーツ健康科学科の重松良祐教授ら3人が登壇。東京医科歯科大学大学院の中村桂子教授がコーディネーターを務めた。

トークで川戸名誉教授は、脳の健康について、「アルツハイマー病は、記憶の中枢である脳の海馬(かいば)が侵されることが原因」と述べ、「軽度な運動をすることで進行を止めることができる」と促した。

【落語を披露する林家菊丸さん=亀山市東御幸町の市文化会館で】

2部は、同市出身で市文化大使の落語家・林家菊丸さんが、健康にちなんだ「笑いは百薬の長」と題して、軽妙な話術で、会場を笑いに包んだ。また、NHK「おかあさんといっしょ」の第11代体操のお兄さんとして親しまれていた小林よしひささんが、運動遊びとトークショーで盛り上げた。