優勝を狙う2校が今季最初の直接対決。両軍計24安打が飛び交う打撃戦で連覇を目指す皇學館大が10―8で競り勝った。二回まで2点のリードを許す苦しい立ち上がりとなったが二回、8番・遊撃で今季先発の3年生小林の左前適時打で1点差にすると、三回1死一塁で4番村田が左場外へ逆転の2ラン。四回2死一、二塁の場面では3番中川の右前適時打でリードを広げて主導権を奪い返した。しばらく会心の当りが無かったという中川は「(相手投手が)真っ直ぐで押してくる感じだったので強くバットを振った。素直にうれしかった」。
前週の三重大戦で敗れて今季初黒星を喫した。優勝争いの行方を左右する四日市大戦の初戦は、村田、中川と4年生クリーンナップを形成してきた井田が左手人差し指の負傷でスタメンから外れた。1年目から遊撃の定位置を獲得する攻守の中心選手の離脱は痛いが、この日はその危機感が結束を強めた。公式戦通算21本塁打目の場外弾を「これまでで一番の当たり」と話す村田は「チームのためになることをやれば自分の結果もついてくる。明日もチームのことだけ考える」と話した。