【津】387年の歴史がある津まつりが6日夜、開幕した。コロナ禍での中止や規模縮小を経て4年ぶりの通常開催で、いにしえを今に伝える郷土芸能や三重県内外のチームによるよさこい踊りなどが、8日まで市内各地で繰り広げられる。
同祭は寛永年間に始まった津八幡宮の祭礼が起源。昨年は和船山車のパレードをせず、飲食を制限したため屋台は出なかった。今年はすべての制限をなくし、約200店舗が軒を連ねた。
6日の前夜祭はお城西公園特設ステージで開幕を飾るよさこいの演舞などがあった。7日は津八幡宮での神事後、川北晃司・津まつり実行委員会会長が「今年は皆さんの祭りにかける思いがひしひしと伝わり今日を迎えた。感謝と喜びの津まつりにしたい」とあいさつ。しゃご馬、唐人踊りなど郷土芸能6団体が演舞を奉納し、伊勢街道の巡行へと出発した。
裁判所前などの会場では県内外のよさこいチームを中心に51団体が躍動的な演舞を披露。沿道の観客とハイタッチを交わす場面もあった。3世代で訪れた大泉亜弓さん(39)は「子どもは2歳と4歳でコロナ禍に生まれているのでお祭りを見せるのが初めて。すごく楽しみ」と話した。
8日はタレントで元SKE48の須田亜香里さん(31)が和船山車「安濃津丸」の一日船長を務める。