伊勢志摩の3市長ら訪仏 18日から、誘客へ魅力発信 三重

【手土産として持参する、職員が手作りした水引のエッフェル塔のストラップを紹介する中村市長=鳥羽市役所で】

【伊勢・志摩・鳥羽】三重県の伊勢志摩地域の魅力を伝え誘客につなげようと、伊勢志摩観光コンベンション機構を構成する伊勢市(鈴木健一市長)、志摩市(橋爪政吉市長)、鳥羽市(中村欣一郎市長)は、観光プロモーションとして18―20日にフランスを訪問し、合同でトップセールスを実施する。

今年3月、伊勢志摩とその周辺地域が観光庁の「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のモデル観光地に選定されたことを受け、地域の魅力や特徴を生かし、より多くの外国人観光客の誘客に向けて、伊勢志摩地域が一体となって進める取り組みの一環。

フランスを訪れるのは3市長や、各市と同機構の職員や関係者約20人。インテリアデザイナーの森田恭通さんの写真展と連携したPRレセプション、現地旅行会社17社へのセールス、JNTO(日本政府観光局)やJETRO(日本貿易振興機構)、クレア(自治体国際化協会)のパリ事務所訪問などを予定している。

鳥羽市の海女で写真家の大野愛子さんは、現地の大学生と高校生に海女をテーマにした講義や授業を行う。伊勢市の割烹(かっぽう)大喜の料理人、坂田喜則さんは伊勢エビやアワビ、カキ、アオサなど伊勢志摩の食材を使った料理を振る舞うという。

同機構の会長を務める中村鳥羽市長は「海女文化や日本の食文化について、現地の人たちに直接話ができるのを楽しみにしている」と話した。