【津】令和5年度の「赤い羽根共同募金運動」の街頭啓発が2日、三重県津市新町の近鉄津新町駅前であり、小笠原まき子会長、一見勝之知事、前葉泰幸市長ら計約30人が協力を呼びかけた。
1日から始まった同運動の一環。例年初日に実施しているが通勤通学客の多い平日に合わせ、同駅近くの私立清泉愛育園の年長児19人が協力した。
運動に先立ち、小笠原会長は「県内の社会福祉に役立てるため温かい支援にご協力をお願いしたい」とあいさつし、武見敬三厚労大臣の「社会構造の変化や孤立孤独といった政策課題に対し厚労省では身近な地域で対応できる地域共生社会の実現に向けた取り組みを進めている。日本の募金運動の草分けとして住民が相互に支え合う地域づくりの原動力となってきた赤い羽根共同募金運動が力強く展開されることを願う」とするメッセージを一見知事に伝達した。
小笠原会長らは同駅前の2カ所に分かれ、園児と共に募金箱を手に「募金お願いします」と声をそろえた。駅利用客らが足を止めて募金し、赤い羽根を受け取った。午前8時前から30分呼びかけ、1万3365円が集まった。
同募金は今年77回目。県内の募金額は平成9年の約4億2800万円をピークに減少が続いており昨年度の実績は約2億7330万円。本年度の目標額は2億8300万円で令和6年3月31日まで展開し地域福祉や災害時の活動支援に活用される。