一見勝之三重県知事は21日の定例記者会見で、来年版の県民手帳を発表した。「復活十周年」を記念し、県内の高校生がカバーをデザイン。県内の印刷会社でつくる県印刷工業組合が10月4日に発売する。
県によると、県民手帳は少なくとも昭和50年ごろから県の外郭団体が発行していたが、平成17年版を最後に途絶えていた。民間事業者が発行し、県が監修する形で同27年版から再開している。
来年版の手帳は、県立飯野高(鈴鹿市)応用デザイン科2年の大谷一護さんと上杉悠夏さんがカバーをデザイン。伊勢エビをあしらったデザインと、県産品を県の形にちりばめたデザインの2種類を用意した。
特集ページでは来年7月に世界遺産登録20周年を迎える熊野古道を取り上げたほか、今年6月に志摩市で開かれたG7交通相会合の写真も掲載。県に関する統計データや県内の観光地なども紹介した。
一見知事は会見で、カバーのデザインについて「非常にセンスがある。インパクトがある。面白い」などと評価。「県の宣伝になると思うので、ぜひ多くの方に使ってもらいたい」と述べた。
1200円。各デザイン3千部ずつ発行する。県内の書店やホームセンターのほか、県印刷工業組合に加盟する印刷会社などで取り扱う。問い合わせは同組合=電話059(228)6252=へ。