「峰の月誕生の地」で尺八演奏 都山流三重県支部、石碑建立1周年祝う 亀山

【石碑の横で「峰の月」を演奏する会員ら=亀山市加太梶ケ坂の梶ケ坂公民館で】

【亀山】都山流尺八の本曲「峰の月」を受け継ぐ、都山流尺八楽会三重県支部(林連山支部長)の会員30人は17日、亀山市加太梶ケ坂の梶ケ坂公民館の一角に昨年9月建立した、石碑「峰の月誕生の地」の横で、「峰の月」を演奏し、建立1周年を祝った。

石碑は、昨年「峰の月」誕生75年を記念し、同支部の会員らが「クラウドファンディング」で資金を募り建立した。

峰の月は昭和21年7月、加太地区を訪れた尺八奏者で都山流流祖・中尾都山氏が、東南の方向の錫杖ヶ岳(標高676メートル)から出た月の情景を尺八の名曲として作曲。平成15年から、同支部の亀山会員らが中心となり、加太地区で邦楽演奏会を開くようになった。

林支部長(71)は「流祖・中尾都山氏が作曲したこの地で、「峰の月」を演奏することは感慨深い」とし、「尺八に想いをはせて奏でました」と話していた。