商工中金四日市支店はこのほど、自動車部品など製造業「朝明精工」(三重県三重郡川越町、廣田吉泰代表)に対し、持続可能な経営に必要な資金2億円を融資した。同融資にはポジティブ・インパクト・ファイナンスを適用した。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、企業活動が環境・社会・経済に与えるポジティブな影響・ネガティブな影響を包括的に分析・評価し、持続可能性に関する目標設定とモニタリング、資金提供を通じ、企業の「社会的価値」「働き手の幸せ」「経済的価値」を総合的かつ持続的に高めていくことを企図した「伴走支援型融資」。
同社は、働きやすい職場環境整備、安定した製品供給体制強化などの取り組みで一層の成長を図るため、持続可能性に関する目標を設定。雇用創出や環境経営を通じて経営の持続可能性を高め、経済的価値・社会的価値向上や働き手の幸せを実現する。
同支店は同社について、部品製造にかかる設備の大半を自社で設計・制作するなど高い技術力を有し、四輪自動車の等速ジョイント用各部品を中心に高品質な製品を大手メーカーなどに安定供給しているとした。同社の事業性評価、影響評価をし、日本格付研究所(JCR)から第三者意見書も取得。同社の強み、課題、目標を共有し、取り組みを伴走支援する。