【伊勢】「防災の日」の1日、三重県警伊勢署は、南海トラフ地震など大規模災害を想定した総合防災訓練を同署で実施し、災害時の初動対応や救助用資機材の使い方などを確認した。
毎年実施する訓練で、署員約150人が参加した。
大規模地震が発生した想定で、災害警備本部の設置手順を確認。停電などで信号機が作動しない時に交通整理にあたる手信号訓練、津波などによる行方不明者の届出受理の手順確認、各駐在所からの被災状況集約訓練など、各課に分かれて取り組んだ。
ドアが開かなくなった車に閉じ込められた運転手役を救出する訓練では、運転手役に声をかけながら、災害救助用の工具を使い、窓ガラスを割るなどして車外に救出。倒木に見立てた木材をチェーンソーで切断する訓練などもあった。
加藤秀幸警備課長は「災害時に大事なのは、いかに早く正確な情報を把握して、速やかに適切な避難誘導を行うこと。訓練を重ねて有事に備えたい」と話していた。