2023年5月11日(木)

▼1日36人、2日75人、3日224人、4日187人、5日63人、6日84人、7日は102人…が連休中の1日当たり新規新型コロナウイルス感染者数。休み明け8日月曜日の230人を最後に県の日ごとの感染者数発表は打ち切られた

▼休日の報告数が少なくなるのは恒例だが、ゴールデンウイーク明けは感染者が増える(大村秀章愛知県知事)という指摘もある。会食や会合など、日常のつきあいとは異なる交流が広がるためだ。不気味な数字の傾向の幕切れと言えなくはない

▼マスク着用の自由化から5類移行にかけて、街角で見かける人々の動きにそれほどの変化はない。往来でのマスク姿は多く、コンビニや役所内は9日、10日の両日ともほぼ100パーセントだが、3月12日初日の大相撲春場所は、NHKダイジェスト版で映る観客の8割はマスク着用。千秋楽25日は3割程度だった

▼県民の警戒心はまだまだ強いが時間差はあれ、やがて大相撲のマスク着用のようなことになっていくに違いない。忘れっぽいのは日本人の特性であり、忘れなければ前には進めない。津市郊外の運動公園では、ここ数年の5日は芝生公園に12、3張のテントが張られ、家族連れでにぎわったが、今年は数えた限り8張だった。変化は見えない形で着実に進んでいよう

▼3年前の本紙は、10人以内の感染者の記事がトップを飾っていた。これまで以上の猛威で第9波が到来するという専門家の見方も相次ぐ中で県は今後、週ごとの感染状況の発表へ。より乏しくなる情報に、鋭敏な触覚を働かせなければなるまい。