三重県警は17日、令和5年度の人事異動を内示する。統一地方選や、6月に志摩市内で開催予定のG7三重・伊勢志摩交通大臣会合への対応などから例年より時期を早めた異動となる。定年を迎える幹部は16人で大規模異動となる見込み。幹部の声などを基に異動を予想した。
◆警視正
廣田清志刑事部長、西堀浩一生活安全部長、稲葉幸弘津署長は定年を迎える。警視昇任年度などを考慮すると、中西通警務課長、柳生裕也刑事企画課長、出口浩警備企画課長が警視正に昇任する可能性が高い。
刑事部長には射場重人四日市南署長が濃厚視される。生安部長には出向から戻る大林昌弘県危機管理副統括監が就くとみられる。経験を考慮すると交通部長には小谷寛首席監察官。G7交通大臣会合への対応から、警備部長には伊勢志摩サミットでも対策課長を務めた西久保陽交通部長が就く可能性が高い。県出向は柳生刑事企画課長とみられる。
大規模署の四日市南署長には藤井淳夫警備部長、津署長には、出口警備企画課長が就くとみられる。
首席監察官には中西警務課長が有力視されている。
◆地域部長、学校長
前川善英地域部長と永井宏明警察学校長は定年を迎える。後任として、地域部長に岡崎浩司生安企画課長、学校長には荻田博文運転免許センター長(運転免許管理課長)が有力視される。
◆首席参事官
警務課長には高橋康二鈴鹿署長との見方が強い。刑事企画課長は山本展慶津南署長、生安企画課長は中村義弘四日市北署長が就くと予想。定年を迎える金川裕之交通企画課長の後任は高橋哲也地域課長、警備企画課長には松岡善則警備二課長か。地域課長には岡田賢治組織犯罪対策課長との見方が強いが、山本氏、中村氏と所属を分け合う可能性も残す。免セ長は野田正隆交通規制課長とみられる。
◆大規模署
三國悦夫桑名署長、岡田智治松阪署長、山名通之伊勢署長が定年を迎える。桑名署と伊勢署は樋口弘道捜査三課長と島田素明総務課長で、鈴鹿署と松阪署は山﨑正法捜査一課長と濱口裕史少年課長で分け合うか。
◆警務部
総務課長は嶋田敏捜査支援分析課長の名が挙がる。
◆刑事部
捜査一課長は西條一人人身安全対策課長、組織犯罪対策課長には中村勇索伊賀署長との見方が強い。鑑識課長は福田利章紀宝署長か。捜査支援分析課長と捜査三課長は脇谷和忠警務課次長と井澤勝巳鈴鹿署副署長で、機捜隊長と科捜研所長は篠田典之桑名署副署長と警察庁出向から戻る宮川肇氏で分け合うとみられる。
◆交通部
交通規制課長は須川洋幸尾鷲署長が濃厚。定年を迎える河合清宏運転免許試験課長の後任は西脇春樹熊野署長か。交通指導課長には小林幸徳生活環境課長が候補に挙がる。
◆生安部
人身安全対策課長には林忠雄鑑識課長が有力視されている。生活環境課長には県出向から戻る今村昭彦氏が就くとみられる。辻幸保サイバー対策課長は留任の可能性が高いが、少年課長との声もある。その場合は警察庁出向から戻る門由美也氏と分け合いとなるか。
◆警備部
警備二課長には濱井良太警備一課長が就くとみられる。警備一課長には中智洋警備企画課次長が候補か。
◆地域部
福地隆通信指令課長は定年を迎える。後任には山本幸司機動隊長が就くか。
◆執行隊
交通部交機隊長と高速隊長、警備部機動隊長、地域部自ら隊長は、伊藤誠司交通企画課次長と相馬進四日市南署副署長、中部管区出向の東友則氏、警察庁出向の岡崎新氏がそれぞれ分け合う可能性が高い。一方で、交通部門での経験が厚く定年が近い警視を充てるという可能性も残している。
◆中部管区出向
筒井正司機動通信隊長は留任する見通し。
◆中規模署
四日市北署長と津南署長は景井憲一科捜研所長と堀井達也交通指導課長とで分け合いとなるか。定年を迎える松尾敦志鳥羽署長の後任には、G7交通大臣会合を見据えて國枝正嗣防災監が有力。尾鷲署長と伊賀署長は南幸輝刑事企画課次長と植松重光高速隊長で分け合い、今村悟名張署長は留任か。
◆小規模署
川邊正浩いなべ署長、竹内寛敏四日市西署長、中村誠二亀山署長、山本勇大台署長が定年を迎える。いなべ、四西、亀山は西脇秀樹交機隊長、田中正人機捜隊長、新家政紀生安企画課次長とで、大台、熊野、紀宝は橋本英人通訳センター長、森阪剛士地域課次長、奥山幸伸留置管理官とでそれぞれ分け合いとなるか。