「関宿」保護へ防火訓練 亀山市消防、住民らと連携確認 三重

【放水の実演をする消防職員=亀山市関町木崎の「いっぷく亭」周辺で】

【亀山】文化財防火デー(1月26日)に伴い三重県亀山市消防本部は29日、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「関宿」街道沿いの同市関町木崎の市の休憩施設「いっぷく亭」で、消防訓練を実施。同本部や亀山消防署のほか、地元消防第十分団、木崎地区第一、二、三自治会から総勢約80人が参加した。

3年ぶりとなる訓練は、同市の貴重な文化的財産「関宿」を火災や災害から保護するため、行政と地域住民の連携の確認と、防火意識の向上が目的。

いっぷく亭の建物火災を想定。通報を受けた消防車両4台が駆けつけ、放水を実演した。また、消防署員が地区住民を対象に、消火器と消火栓の取り扱いについての説明もあった。

木崎第二自治会の谷川和弘会長(67)は「自治会で年に一度程度、地区内の消火栓や防災倉庫の点検を実施して、防災への意識付けをしています」、亀山消防署の倉田利彦署長は「関宿は民家が軒を連ねているので、地域住民一人一人の理解と協力、防火への意識が重要」とし、「絶対火災があってはならない」と話した。