【伊勢】三重県伊勢市の伊勢商工会議所女性部は27日、家庭で余っている食べ物を持ち寄って寄付する「フードドライブ」活動として、会員から集めたレトルト食品や缶詰など80品を市社会福祉協議会に贈った。寄贈された品は、生活困窮世帯や福祉施設に配られる。
商議所内に「きずなBOX」と名付けた箱を置き、女性部会員70人を対象に、食品の提供を呼びかけ、1週間でインスタント麺やスープなどが集まった。女性部は2019年からフードドライブ活動に取り組み、社協への寄贈は五回目。
女性部の奥村有紀子会長(68)らが、同市八日市場町の市福祉健康センターを訪問し、社協の宮崎吉博会長に手渡した。宮崎会長は「コロナ禍に追い打ちをかける物価高騰で、生活困窮は深刻化している。継続支援をお願いしたい」と述べた。
奥村会長は「電気やガスが使えない家庭もあると聞き、開封してすぐ食べられるものを集めた。数は少ないが、会員の気持ちを有効活用してほしい」と話した。