三重県出身・菰野江名さん受賞作発刊 ポプラ社小説新人賞「つぎはぐ、さんかく」

【菰野江名さんのデビュー作「つぎはぐ、さんかく」】

三重県出身の菰野江名さんの第11回ポプラ社小説新人賞受賞作「つぎはぐ、さんかく」(B6判、286ページ、税別1600円)が26日、同社から発刊された。

菰野さんは平成5年生まれ、東京都在住で、裁判所書記官として働きながら受賞、デビューした。同賞には過去最多となる1251作品の応募があった。

同書は総菜とコーヒーの店「△(さんかく)」を営む3人兄弟の三男が中学校卒業とともに家を出たいと言い始めて展開する物語。書き出しは「甘くてからい」。「芳間高校はどう」「普通科に加えて製菓コースと調理師コースを擁し、調理師コースの生徒たちでレストランも運営する」などの文章が出てくる。

同社担当編集は「選考委員満場一致。身を寄せ合って懸命に生きてきた3人がたどり着いた答えに、涙が止まりませんでした」と推薦している。