伊勢新聞

長谷祥子さん油彩画個展 津の三重画廊、精緻な筆遣いの花など披露

【作品を紹介する長谷さん=津市中央の三重画廊で】

【津】絵画公募団体独立美術協会会友の長谷祥子さん(59)=津市河芸町=の個展が、同市中央の三重画廊で開かれている。精緻な筆遣いで描いた花の小品から同協会出品の大作まで45点を展示販売している。29日まで。

長谷さんは幼少期から好きだった絵を20歳から本格的に描き、27歳から同協会に出品している。個展は6年ぶりで近作を中心に出品した。

山を映す水田や水底が透ける川面など水のある風景や、さまざまな表情の花を丁寧に描いた作品が並ぶ。100号の「光の記憶―鐘(しょう)」は鐘の響きが聞こえるようなイメージを表現し「薫風…ジャスミン」は自宅にジャスミンを植え時間をかけて描いたという。

長谷さんは「対象物そのものでなくそのものを生み出し輝かせる周りの空気感を表現したい」と話す。

来場した津市の画家、倉岡雅さん(70)は「一つ一つ気持ちが入ったあったかい絵。描写力があり小さい作品では面白い構成で冒険している」と感想を述べた。