海外展開に必要な知識を 三重県信用保証協会などが越境EC基礎講座

【講演する中谷氏=津市桜橋の県教育文化会館で】

三重県信用保証協会と中小企業基盤整備機構中部本部は25日、津市桜橋の県教育文化会館で「中小・小規模事業者のための越境EC基礎講座」を開き、県企業関係者など14人が参加した。

講座は、中小企業・小規模事業者が海外販路を開拓していくにあたり、海外の市場の見つけ方や海外展開に必要な知識を身に付けてもらおうと開催。中小機構中部本部中小企業アドバイザー(国際化・販路開拓)の中谷泰氏がインターネットを活用し、自社商品を海外展開する手法などについて講演した。

中谷氏は「今後人口減少により国内市場が縮小していくことが予想され、売上を確保していくためには海外市場に目を向けることも必要」と海外販路開拓の必要性を説明。

海外展開のターゲット国を絞る際には、一人あたりGDPや、日本への観光客数、在留邦人数などを参考にすることを紹介し、展開先としてシンガポール、台湾、タイを勧めた。

参加者に向け中谷氏は「一回で成功することはまずない。トライ&エラーを覚悟して挑戦してほしい」とエールを送った。