G7交通大臣会合に備えテロ対策訓練 桑名・ナガシマで

【化学薬剤を想定して対応訓練に当たる警察や消防ら=桑名市のナガシマスパーランドで(県警提供)】

【桑名】G7三重・伊勢志摩交通大臣会合開催を前に、桑名署は23日夕、桑名市長島町のナガシマスパーランドでテロ対策合同訓練を開き、警察や消防、施設関係者ら約130人が有事に備えた。

6月の開催を控えるG7三重・伊勢志摩交通大臣会合に向けて、不特定多数が集まる大規模集客施設でのテロ行為を想定して訓練を企画。同署員と機動隊員のほか、施設を運営する長島観光開発、桑名市消防本部が参加した。

訓練では、化学薬剤を使用した疑いのあるテロ行為を想定し、まず施設従業員が利用客の安全な避難誘導や状況把握に向けた通報訓練を実施。その後、専用の防護服に身を包んだ警察官や消防隊員が現場に急行し、負傷者の応急救護や薬剤採取、除去などに対応した。

三國悦夫署長は講評として、「実際の現場では広範囲にわたる立ち入り規制や来場客の安全な避難誘導などさまざまな対策が必要。いざというときに迅速かつ適格に対応するために関係機関の連携強化と意識高揚が必要」と呼びかけていた。