【伊勢】伊勢市の三重県立宇治山田商業高校情報処理科の生徒らが23日、市と連携して取り組んだ「地域課題解決プラン」を鈴木健一市長に報告した。
ビジネス情報管理の授業の一環として、平成29年から始まった取り組み。生徒らが、観光情勢や統計など市が公開しているオープンデータを活用したり分析して、地域活性に向けた課題と解決策を考え、市長に発表している。
今年度は、3年生39人が8班に分かれ、観光誘客やごみ減量、商店街活性などをテーマに、4月から、インターネットを使った調査や市民アンケートの実施、地域へ出向いた聞き取りなどに取り組んできた。
この日は同校で、各班が成果を報告。観光客の滞在時間を増やす工夫をした観光パンフレットの提案や、地域コミュニティ活性に向けた廃校を活用したキャンプイベントなど、高校生の視点でまとめたアイデアを発表した。
担い手不足の農業の活性をテーマに、ナシ農家で傷があるなどして廃棄されるナシを活用したレトルトカレーの開発に取り組んだ上谷茉央さん(18)と加藤沙織さん(18)は「廃棄されるものを商品化し、利益になることで農家の活性につながれば」「市の現状を知るいい経験だった。今後も、より地域に目を向けていきたい」と話していた。