伊勢新聞

佐佐木信綱の交友、葉書や写真で紹介 鈴鹿市特別展

【信綱の交友関係を紹介する書簡や写真など貴重な資料の数々=鈴鹿市石薬師町の佐佐木信綱記念館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市はこのほど、石薬師町の佐佐木信綱記念館で、特別展「信綱の思ひ出づる人々」を開き、明治時代に親交を深めた著名人からの書簡など、関係資料約50点を展示した。3月19日まで。

豪雨被害による展示室の改修工事や新型コロナウイルス感染症の影響で、同館での特別展は3年ぶり。

佐佐木信綱(1872―1963年)は同町出身の歌人、国文学者。

展示では「明治期に活躍した人」をキーワードに、日本画家の富岡鉄斎、作家の森鴎外、歌人の与謝野晶子など多彩な17人との交友関係を葉書や写真などで紹介。信綱の生涯について、幅広い交友関係を通して振り返る。

市文化財課の学芸員田中里美さんは「手紙を通じて信綱の人柄を知ってもらうとともに、親近感を持ってもらえれば」と話した。

2月10日午前10時半から、3月3日午後1時半から、同館展示室で学芸員のギャラリートークがある。いずれも30―40分程度。申し込み不要、参加無料。