ラグビーの第9回全国女子選手権は22日、三重県鈴鹿市御薗町のスポーツの杜鈴鹿で開幕し、準決勝2試合が行われた。関東、関西地区の各大会上位2チーム計4チームが出場し、関西1位チームで2年前の優勝チームのパールズ(三重)は関東2位の東京山九フェニックスに19―34で敗れ、決勝に進むことはできなかった。もう1試合は、日本体育大が九州・ながと合同チームを33―0で下した。
パールズは0―31で迎えた後半19分から、PR北野和子、WTBジャネット・オケロが連続してトライを成功。同40分にもLOメレワイ・キュムがトライを決めて追い上げたが、逆転はならなかった。
敵陣深く攻め込みながらミスや反則などで押し返される展開が続き無得点で終えた前半の攻防が試合の行方を左右した。月田伸一ヘッドコーチは「相手は強いことは分かっていたが…。今日の試合は自滅」と肩を落とした。
2年ぶりの王座奪還が懸かっていただけでなく「このメンバーで戦えるのは最後」と大会にかける思いの強さをにじませたFB三谷咲月主将は、試合後の円陣で「この悔しさを絶対忘れず頑張っていこう」と声を振り絞った。