伊勢新聞

漆作家の箱瀬さんが個展 四日市の山画廊

【初出品した新作の「スキットル」(右から4点)=四日市市安島の山画廊で】

【四日市】石川県輪島市の漆作家、箱瀬淳一さん(67)の個展が、三重県四日市市安島の山画廊で開かれている。個展は新春恒例で、今年で20回目になる。29日まで。23、24日は休み。

漆の上に絵や文様を描く技法「蒔絵(まきえ)」を施した新作の小型ボトル「スキットル」を初めて出品した。ステンレス製の小さなボトルには、自動車やチョウ、12星座のモチーフなどが繊細に描かれている。このほかにも重箱や酒器、わん、鉢など約200点が並ぶ。

箱瀬さんは、世界屈指の老舗宝飾店や有名ブランド、高級陶磁器メーカーなどとコラボレーションした作品も手がけている。画廊の常連客の中にも、根強いファンが多いという。

常連客の一人は「漆の滑らかな質感が魅力。(箱瀬さんが手がけた)わんでご飯を食べると、普段よりも特別においしく感じます」と話していた。