【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽の観光交流施設「鳥羽大庄屋かどや」で、筆ペンや絵の具を使って自由に文字や絵を表現する「己書(おのれしょ)」の作品展が開かれている。27日まで。
己書の師範で県内外で教室を主宰する多田美幸さん(62)=名張市=ら指導者4人と、教え子らが計215点を出展した。
己書の魅力を広めたいと、作品展を企画。会場には、はがきや短冊、色紙に、七福神やお地蔵様などの絵と丸みのある柔らかな文字で一言添えた作品が並ぶ。
多田さんは、己書の優しい文字にひかれ、がん治療中だった2016年に「書いてみたい」と習い始めた。集中するとつらい治療の苦痛も和らいだという。師範の資格を取り、現在は県内外で対面講座を開き、オンライン講座でも指導している。
多田さんは「書いているとわくわくする。作品を見てくれた人も、ぜひ体験してみてほしい」と話していた。