【亀山】令和4年12月に広島県福山市のふくやま芸術文化ホールで開催された、ピアノの全国大会「第16回ベーテン音楽コンクール」の中学生の部で優勝した、三重県の亀山中学2年生の野津ほのかさん(13)=亀山市本町四丁目=は16日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、優勝の喜びを報告した。
野津さんは3歳の時、母親の麻友美さん(40)の勧めでピアノを習うようになった。現在は週1回、鈴鹿市岸岡町の長尾絵里奈ピアノスクールに通っている。また、特別に津市在住の三重大特任教授の兼重直文氏からも指導を受けるなど、日々ピアノの練習に励んでいる。
初めて参加した同コンクールでは、難易度の高いリスト作曲「巡礼の年 第2年タランテラ」を暗譜で10分半の演奏を弾いた。野津さんは「緊張感もなく、いつも通りの気持ちで弾くことができたが、足は少し震えていました。優勝できてうれしかった」と当時を振り返った。
また、「家族の支えに感謝しています。大会などでの実績を積み重ねることで次も頑張ろうという気持ちになります」とし、「ピアノを弾くことが楽しい」、母親の麻友美さんは「娘の頑張っている姿を見ていると、応援したくなります」と話した。
櫻井市長は「市内の中学生がスポーツの全国大会で頑張っているが、音楽部門での全国大会優勝は『あっぱれ』、強い決意と努力がなければなし得ない」と述べ、「次への目標につなげてください」とたたえた。一方、野津さんが在学していた亀山東小学校当時の校長で、現在市教委の宇野勉参事は「おとなしくて真面目な女の子でした。努力をし続けることが才能。将来が楽しみです」と目を細めていた。