次世代担うフェンサー発掘へ 山田優杯鳥羽・エペフェンシング大会 三重

【全国の小学生から高校生まで114人がエントリーして開幕した山田優杯鳥羽・エペフェンシング大会=鳥羽市大明東町の市民体育館で】

山田優杯鳥羽・エペフェンシング大会が14日、三重県鳥羽市大明東町の鳥羽市民体育館で開幕した。東京2020オリンピックで鳥羽市出身者として初めてオリンピックに出場しフェンシング男子エペ団体で日本フェンシング勢初の金メダルを獲得した山田優選手(28)の名前を冠した「山田優賞」を目指して2日間の日程で全国の小・中・高校生約110人が熱戦を繰り広げる。

次世代を担うフェンサーの発掘・育成を目指して鳥羽市などが今年初めて開催。山田選手も会場に駆けつけ、カデ(13歳以上17歳未満)男子▽カデ女子▽ミニム(13歳未満)男子▽ミニム女子の各部門の優勝者に山田優賞のトロフィー、上位3位に鳥羽の青い海と真珠をモチーフにした特製メダルを贈る。

三重とこわか国体フェンシング会場の同市でフェンシングによるまちづくり、地域活性化を進める狙いもある。地元鳥羽市フェンシング協会などが普及を目指している、スポンジ製の剣を使うチャンバラフェンシングの体験会も同時開催している。

【チャンバラフェンシングで子どもたちと交流する山田優選手(左)=鳥羽市大明東町の市民体育館で】

大会は当面毎年開催する予定で、実行委員会会長を務める中村欣一郎・鳥羽市長は「競技の普及、山田選手のような選手の育成に少しでもお役に立てばという思い」と話した。