高雄市長と懇談、半導体で連携 一見知事が台湾から帰国

【陳市長(右)と懇談する一見知事(県提供)】

一見勝之三重県知事は11日、訪問していた台湾から帰国した。10日は産業などに関する覚書(MOU)を結んでいる高雄市政府で陳其邁市長と懇談したほか、海運会社を訪れて四日市港への安定した寄港を要望した。

県によると、陳市長は懇談で「三重は伊勢神宮や鈴鹿サーキットなどがあり、台湾でも人気の場所」と評価。半導体分野での連携や高校生らの交流を提案したほか、今春にも来県する考えを示した。

一見知事は半導体分野での連携について「県も大切だと考えている」と述べ、人材育成に向けた産学官のネットワークを設けることを紹介。高校生らの交流についても「良いアイデア」と応じた。

また、海運会社のワンハイラインズ(台北市)とエバーグリーンマリンコーポレーション(桃園市)では四日市港の利用に感謝を伝え、新型コロナの影響などで乱れた寄港の日程を安定化させるよう求めた。

一見知事は7日から4泊5日で台湾を訪れていた。11日午後、桃園国際空港(桃園市)から関西空港を通じて帰国した。一見知事の海外出張は初めて。知事の訪台は平成31年3月以来となった。