【津】絵画公募団体新制作協会会員の島橋宗文さん(82)=三重県四日市市鹿間町=の2年に一度の個展が10日、津市中央の三重画廊で始まった。四季の風景を描いた油彩画など近作30点を展示・販売している。15日まで。
島橋さんは元中学校美術教諭で同団体に50年以上出品し現在は会員。同画廊で2年に一度個展を開き今回が17回目となる。
田畑、池、森など四季折々の日本の原風景を独自の感性で再構築した新作が並ぶ。長く追求する「田園譜」シリーズでは、鈴鹿山系のわき水からなるかんがい池と水の恩恵を受ける田畑を鮮やかな青や緑で描いた「鈴鹿の風」、紅葉の秋を描き留めた「赤い風景」などがある。
島橋さんはコロナ禍のこの2年「負けてはならない」の思いで創作していたといい「どのような状況にも左右されず気持ちを保つことで創作もできる」と話した。